なんとなくざっきちょう

謎解きとか文具とか気になったもの、好きなものなど。うまく言えないなりに言っていきたい

『箱庭遊園地からの脱出』に参加して観た

今年の7月、とても印象深い謎解きイベントに参加しました。

なぞときものがたり#2『箱庭遊園地からの脱出』。
空空さんというユニットが手がけた、謎解きと演劇の融合したイベントです。
f:id:himitaconan:20181225230933j:plain
(写真はそのときに撮ったものです)
とても楽しかった。

詳細はネタバレにかかるため割愛しますが、参加者は極めて自然な流れで物語に巻き込まれ、(一応)偶然その場に居合わせたもの同士で協力し合います。
そして明かされるとある事実。果たして参加者たちはそれを乗り越えて、みんなで箱庭遊園地を脱出する事はできるのか…?

『謎解き』と『演劇』の融合。今までいろいろなところで試みられてきた形式です。
融合の形は様々ですが、私は今回のような形式がとても好きです。

謎解きの会場スケールとしてはいちばん小規模な『ルーム型』。なので、参加者の立ち位置が『観客』ではなく『登場人物』寄りになります。物語の世界を体験し、展開を自分たちで切り開いているかのような没入感がありました。

話の展開も深かった。特にクライマックスのあたりは、抜け出したいと思いつつ安心して浸りきってる闇から動けないでいる私に『重いけど暖かいもの』をくれた気がしたんです。

で、それから5ヶ月。
年末間近の連休に再演が発表されたので、観に行きました。

このイベントには珍しいシステムがあって、鑑賞用の席で公演を観ることができます(もちろんネタバレの嵐なので、この席で観たら謎解きに参加することはできません)。参加者の立場はもとより、キャストの立場でも見ることが叶わない全体の動きを見られるという希有な体験ができてしまうのです…!

今回、この鑑賞席で2回観に行きました。

この席から観ると、参加者もキャストです。だから、役者の入れ替わった舞台を観ているかのよう。しかも即興演劇に近いので、全体の雰囲気が変わってくるのが楽しい。1回目に観に行った時は『世界を満喫してるなあ』2回目は『発想力のある人が仲間にいるといろんな可能性があるんだなあ』っていう感想でした。




(うまく言えないけど、この話の軽い後日談的なのを考えてしまうくらいには好きです)